術後の経過は諸々問題無く、先生も良かったですね!と言ってくれました。
そして、先生に聞いてもらいたくて、近所の婦人科での対応をぶちまけました。
「どうしてここまでの事をしないとならないのかなぁ?」
と言われた事。
いまだに思い出すと泣けてくる。
一通り話を聞いてくれた先生は、大学病院は年々新しい治療方、考え方に代わっていくし、開業医の先生と大学病院の治療の考え方に違いもあるかもしれない、というような事を言ってました。
要は時代遅れ?
ちょっとスッキリしました。
「さて…」
先生は紙とペンを出しながら、取った子宮の検査結果を話し始めました。
「結果から言うと、大丈夫でした…が…」
が?…
さらさらと紙に書きながら説明してくれます。
先生が書いたままを載せました。
私は「2」の
子宮内膜増殖症の異型無し(−)の複雑型
と診断され摘出したのですが、結果は
「4」異型有り(+)の複雑型。
さっきまでの安心感が一気になくなり、
「え……それって?…」
先生は、
「ギリギリのところでの摘出だったと思います」
右端には子宮体癌へ移行する確率が書いてありますが、先生は、この「4」のステージの診断=3人に1人が癌移行する計算で、既に子宮体癌というケースもあると言いました。
後でネットで調べたら、このステージを「子宮体癌0期」と載せてあるものもありました。
私の場合は時間的にギリギリの所で癌移行が無い状態での摘出だった、という事でした。
ギリギリ…
本当に大丈夫なんだろうか?と不安になる。
が、先生が察したように続けます。
「子宮、両卵管、右卵巣、子宮頸部を摘出しているので、全て取り切れてます。大丈夫です。」
と言い切ってくれました。
これが癌だった場合は、右卵巣も残さず摘出し、治療も始めないとならなかった。
一年以上前、違う女医先生に
「全摘は時期尚早」
と言われた事が引っかかっていたから、主治医に全摘を勧められても、「男は簡単に言うワ」と手術を決めるまで、1年悩んだ訳でした。
その間、色々検査していたのに、結局は取って病理検査しないと分からないものなのか。進行が早かったのか。
決断がもう少し遅かったらと思うと怖くなりました。
先生は、最初の私の話に答えるように
「だから、取りすぎというような事では、けっして無いですよ。大正解でした。」
また泣きそうになりました。