いよいよ退院
この日は検査の為、朝6時に看護師さんに起こされ、いつも通り、最後の検温、血圧測定。問題無し。
そのまま採血して、終わった後採尿コップを持ってトイレへ。
採尿したコップ置き場が誰の目にもつく手洗い場の脇にあって他の人のも目に入る…
私の濃いなぁとか比べちゃう（笑）
余談ですが、出産時の産婦人科病棟のトイレ。
中から鍵を掛けられないようになっていて、ドアノブにぶら下がった札に「使用中」「空室」と表裏に書かれ自分で確認して使うようになっていました。なので「使用中」札なのにうっかり開けて「ごめんなさい！」や、その逆も経験。みんな産後と幼な子の世話でろくに寝られず体力けずられ注意力も落ちているんですね。
このトイレ仕様は急変などに対応する為だそうなのですが、衝撃でした。どこの産婦人科病棟も同じですかね？
あと、汚物入れが常に一杯で溢れていたり。
まぁ、そんな事にかまっていられませんでしたけど。
話を戻します
検査結果待ち。
最後の朝ごはんを頂き、歯磨き洗顔済ませて、久しぶりの化粧をしました。
最後まで寝不足で、目の下のクマがひどくて、よくこんな顔晒して過ごしていたなぁ、とファンデーション塗り塗り、隠す隠す。
チークや口紅で随分血色もよく見え、元気になった気になります。
化粧で気分がアゲアゲ。
髪型がショートなので、ワックスでチョイチョイと整えてそれなりに。
こういう時短い髪は簡単で楽だと思います。
あ、ロングなら縛ってまとめれば良いのか。それも楽。
顔、ヘアスタイルが完成して、後は着替えですが、検査結果が悪かったらこのまま入院延長だし、内診もあるし、着替えは最後にしてパジャマのまま荷物をまとめはじめていました。
「いつこさん」
とカーテン越しの声は、好きな担当医師ではなく、お腹の管を抜く時に居たもう一人の先生。
「どうですか？後ほど担当医が検査結果説明に来ます。おそらく大丈夫そうですけど…良ければ退院？…しちゃいますよね？」
退院しちゃいます？？？
何か、言い方が？
自惚れた言い方するなら、退院して欲しく無いような…？
私「出来れば退院したいです…けど…？」
医師「ですよねですよね
、いいんです、大丈夫です…」
私「……」
医師「ではでは、お支度大変ですねお大事になさって下さい…」
私も、「お世話になりました」とベッドに座ったまま頭を下げてお礼を言い、医師を見送りました。
何だったんだろう？
モヤモヤ。
まさかぁ〜私に気があった？……（´∀｀*）
イヤイヤ、無い無い！
自分自惚れるな！
バカな妄想をしたりして荷造り続行。
9時少し過ぎた頃に担当医師登場。
「いつこさん」
とカーテンを少し開け、唐突に
「退院したいですか？」
と聞いてきた。
私「はい⁈」
どういう意味⁈先生達何なの？と言葉に詰まっていたら
「優等生でした
」
何だか先生もうれしそう。
検査結果のプリント見ながら簡単に説明してくれました。
白血球やCRP、ヘモグロビン値まで正常値で、何の問題もない。
先生「退院したいですか？」
また聞かれる。
したくない！と言いたいところですが、そんな事口に出せず。
私「お願いします」
先生はちょっと間を置いて
「診察室の空きを見てきます」
と、病室を出て行きました。
何だか色々考えてしまうやり取りにドキドキしてると、先生がすぐに戻って、空いていた診察室に案内されました。
担当の看護師さんも準備して待っていてくれました。
仕切られたカーテンの中でパジャマのズボンと下着を脱いで、内診台へ上がり、手術後初の内診。
膣内が縫われていると思うと痛そうで緊張しましたが、全く痛みはありませんでした。
先生から、「中の傷は問題ないし、お腹の傷も問題ないし、無事退院できますね」と退院許可を頂きました。
内診台を降りて身支度していると、カーテン越しに先生から今後の外来の予約や、日常生活の注意などの簡単な説明がありました。
身支度終えてカーテン開けると、看護師さんから、先生の話にあった内容の注意書のプリントを渡されました。
その中にあったしばらくの行動制限で私が一番困るのが車の運転ができない事。
先生は、一週間後位から大丈夫かな？と言っていて、プリントには医師の許可が下りてから と書いてある。個人の経過にもよるのかな？
２週間後の先生の外来診察日に予約を入れてもらい、あとは、ただただお礼を言いました。
診察室出て廊下でもしつこくお礼を言って頭を下げて、先生とお別れ。
病室へ入る前に振り返ると、先生と看護師さんが何やら話ていましたが、先生は走って病棟を出て行ってしまいました。
先生の後ろ姿、走る姿なんて、レアだわ〜
あの走り方はバスケ経験者かな？とか勝手に思いながら病室へ戻りました。
