麻酔科医退室の後
入れ替わりに若い医師。
ベッド頭のプレートにある医師の名前、4番目に書かれた人。
大学病院医師の事情を良く知りませんが、おそらく研修が終わり入局したばかりだったのではないかな?
私への接し方は、床に膝ついて、ベッドに座った私よりひくい位置から話してくれて、落ち着きのある、感じの良い青年でした。
一通り簡単に手術から退院までの流れや、麻酔の話しを聞いて「皆ベテラン先生だから安心して任せて大丈夫!」と励まし?てもらう。
若い医師だしなぁ、と、先程の診察で聞きそびれた事、なんか話せず。
去り際に「明日会いましょう」なーんて。違うシチュエーションで聞きたいセリフ。
でもタイプじゃない
またまた入れ替わりに先程来た薬剤師さん登場。
預けた薬を返してもらいながら、明日朝はプレドニン含め薬全て無し、と、手術が午前予定なので、夜9時に下剤を飲むよう指示。眠れない場合の眠剤も一錠もらう。
薬の再開は手術以降様子見ながらにしましょう という事で終了。
夕方になり、今晩から他県より来てくれる妹から、私の自宅着いたら私のダンナと子供と合流して見舞いに行くというLINEがあった。
夕食も間近の頃、夜勤勤務に代わった看護師が来て、夕食以降の水分制限について説明があった。
麻酔に備えてなのですが、夕食後9時以降は、お水もお茶も飲めず、渡された[OS-1:オーエスワン]経口補水液500ml1本のみ、明日朝9時までに、少しずつ、ゆっくり全て飲みきるように指導あり。間違って他水分摂取すると、手術が予定通り出来ない場合があるとおどされる。
病室が乾燥しているし、真夏で汗かきの私は正直足りなかったです。
他にも、指輪は夜のうちに外さないと翌朝むくみで外れない場合があるので外すこと、ピアスやマニキュアもおとしてあるか、刺青がないか再確認。
明日朝から浣腸の為の起床時間の確認と、手術中・後の血栓予防の為の靴下(弾性ストッキング ひざ下まで)を手術前に着用するよう渡された。
夕食の時間になり配膳していただき、ありがたく頂きました。最後の晩餐になるかもしれないしなぁ なんて考えながら。
そんな食事の最中に「来たよー」ベッドカーテンを少し開けて妹が現われ、見慣れた顔がちょっと嬉しかった。
ここの病院は、12歳未満の病棟見舞いを禁止していて、私が病棟受付前の待合所まで行かないと子供に会う事が出来ませんでした。術後も早く歩かないとなぁと思いながら食事を済ませて面会。
家族が帰り、予約しておいたシャワー室を借り、歯磨きして病室で過ごしていると消灯近い9時頃、看護師に下剤を飲むように言われる。以降、余分な水分摂取しないよう再度注意受け、消灯時間に。この時、眠剤も飲んだら?と勧められても、一応11時位まで寝られなかったら飲みます と断った。昨晩寝不足だしきっと寝れるだろうと考えていたから。
しかしその考えは甘かった。ウトウトしても、同室の方がナースコールしてバタバタしたり、器械類がピーピー鳴ったり、耳栓しても気になってダメ。寝られない。
気がつけば12時過ぎていて、この時間からの眠剤は翌朝残るなぁと、寝る事を諦め、ひたすらスマホゲーム。
2〜3時間寝られたかなぁ?
今後手術受ける時は、絶対眠剤飲みます!
この日の晩から、私の妹が泊まり込みで来てくれて、子どもの世話と家事をしてくれて、毎日子どもを見舞いにつれて来てくれました。退院後も数日居てくれたので、とても助かりました。
子どもと7日間も離れるのが初めてで、入院したこの日の夜、妹と子ども、仕事を早めに切り上げたダンナが面会に来た帰り際、泣くのを堪えて「ママ頑張ってね」と、でも我慢出来ずにすすり泣く姿が可哀想で、エレベーター前で手を振り見送りながら、もらい泣きしそうになりました。
帰路の車中、大声で「ママが居なくて淋しい〜!」となかなか泣き止まず、妹も切なくて一緒に泣いてしまったそうです。自宅に着いても「ママが居なくなったら嫌だ〜」と、死んでしまう事を想像して怖がっていたようです。
子どもには、入院前に隠さず話して、私の様態をわかってもらおうと手術の事を話して、聞かれた事にも答えて、子どもなりの覚悟が見えたつもりでいたのですけれど、沢山の思いを我慢していたのでしょうね。実際居なくなって、思いが溢れてしまったようでした。朝病院へ向かうタクシーを降りて店に駆け込んで行ってしまった時も、もしかしたら泣きそうになっていたのかもしれません。
妹からの 困ったよー というLINE報告に、ごめんね!という思いしかありませんでした。
病室はスマホでの通話は禁止でしたが、マナーモードでのLINEなどはOKだったので、少しは気が紛れてくれればいいなと、妹のスマホで子どもと面白スタンプでやり取りしたりしていました。これ位しか思いつかなかったです。
子どもは、ここからの数日、相当辛かったようで、半年たった今でも、時々思い出し泣きします
子どもの性格や家庭環境にもよると思いますが、子どもの精神的ケア、大事ですね。