腹腔鏡下子宮全摘術までの経緯

子宮を取るまでの話。

2009年36歳で初出産の後、内科医から「まだまだ産めるよ!」と言われたのを心の支えに、なんとか

もう一人産みたいと頑張ってましたが、2011年頃から再度始まった不正出血。

再度というのは、結婚後6年程経った頃に、生理の出血量が多くなってきていて、ある日大量出血で車のシートを汚してしまったことをきっかけに、婦人科通院始めた事があったからです。

この頃は、生理中ほぼ毎日のように、レバー状の出血が10日~2週間程続くので、めまいと立ちくらみ、息切れの症状があり、婦人科へかからないとダメかなぁ…と悩んでいました。

そしてとうとう車のシートを汚してしまい、観念して、結婚後初めて婦人科受診したのですが…

30歳過ぎていて、健診などした事もなかったので、当然、子宮体癌、子宮頸がん検査をするわけです。そして、検査があんなに痛いなんて。。。出血してるし臭いもあって内診台に上がるのが恥ずかしいし抵抗あるし。婦人科はできればお世話になりたくない!と思ってました。

今となっては慣れたもので。

女性の皆さん

一年に一度必ず検診受けていただきたい!です。

で、日をあらためて検査の結果、子宮頸がん軽度異形成(a期)だと言われました。

最初は聞き慣れない言葉に、「子宮頸がん」だ、と勘違いして、突然の診断結果にショックを受けました。
医師の話を聞き進めて、まだガンではない事、消失する事もあること 治療などはしない、経過観察していく、などを説明受けるも、最初のショックが大きすぎてなかなか安心できませんでした。

大量出血の原因はホルモンバランスの乱れ、ということで、私の場合、ホルモン剤「ノアルテン錠剤5mg」を10日間(7日間の時もありました)服用して生理周期をリセットするという治療をしました。
薬を飲み始めると大抵2日目には出血量が減り、3日目にほぼ止まり、全て飲み終わるとその2日~7日後位にまた出血が始まり、通常の1週間程で生理終了。
薬は副作用があり、胸が痛いほどパンパンに張る、むかつき、イライラは特に酷かった。

そんな治療を4度ほど経験していましたが、2006年、旦那の仕事の都合で引っ越すことに。

現在の土地に移り住む際に、内科、婦人科とも、現在通院中の大学病院への紹介状を頂き、子宮頸がん軽度異形成(aⅢ期)経過観察…のはずだったのですが、大学病院では初診の診察での検査で引っかかったきり、2007年には消失してしまったので、以後1年に1度の検診になっていました。

2009年にはなんとか出産を経験。

そして冒頭へ話がもどり…再度始まった不正出血。

だんだんと生理が長引くようになり、出血量も増えていき、検診日を待たずに婦人科へ相談へ行くようになり、これまで同様のホルモン剤治療で数年落ち着かせていたのですが…

これはヤバイ!

と感じた不正出血は、これまでにない酷いものでした。

ナプキンが吸収できないほどのレバー状の塊が1日に何度も出る。

一度に大量出血するせいか、吸収が追いつかない。

出る感覚もあります。

座っていようものなら、下着どころか椅子や床まで汚してしまうのです。「多い日夜用」のナプキンを2、3時間おきに交換するので、1日で一袋使ってしまうことも。

当然トイレットペーパーもあっという間に1個使い切ってしまいます。パンツタイプのナプキンを見つけた時は迷わず買いました。

これが履き心地が良くて、何より安心感があるのです。寝る時の必需品でした。

そしてとうとう、ホルモン剤でリセットしても始まった生理がまた止まらないという状態になり、明らかな貧血症状と出血の終わりが見えない不安と恐怖…

「助けて下さい〜〜」

と医師に訴えました。
検査の結果、子宮内膜増殖症の診断。即、全摘手術を提案されました。
実際全摘と言われると、怖さと、二人目を諦める事、入院中の家の事を考えて、すっごく悩みました。
返事を先延ばしにしながら予約外で受診した際、担当医ではない女医先生に診ていただける機会があって相談すると、全摘よりまず、

「子宮頸部円錐切除術」

をしたらどうかという話がでました。術後は妊娠可能だけれど、大量出血は再発する可能性があると。

全摘の前にやれる事があるなら、そっちの方法で手術できないか、担当医と話す事に。

予約日に行った診察の時には、担当医に話が引き継がれていて、私の希望通り子宮頸部円錐切除術に向けてのMRI検査の予約をとり、内視鏡手術・子宮内膜症専門の医師から詳しい話を聞きました。
(MRIの検査では、造影剤を腕から注射しました。)
結果、予想外に子宮内部に「何かある」ため、子宮頸部円錐切除術は適さないことがわかりました。

手術で削ってしまうと、後々腫瘍などをみつけにくくなってしまい、経過観察できなくなるそうです。

治療方法が全摘しかなくなった・・・

沢山悩み考えました。

二人目の妊娠を考えた時に、内科治療の生物学的製剤や免疫抑制剤の薬を中止し、胎児に薬剤の影響が無くなる半年経過後からの妊娠計画になる…休薬してなお、身体が落ち着いた状態で妊娠出産を乗り切れるだろうか…

運良く出産まで漕ぎ着けたとして、私の身体がどうなっている?子育てできる状態?

一人目の出産後2ヶ月経過頃からどんどん悪化したんだよな…

何より正常に排卵出来ていないだろう、との事から、二人目はとてつもなく難しい

すでに42歳。大量出血からの貧血で点滴や薬の副作用もきつく、今いる子どもにも色々我慢させていること。
早く元気になって、自転車に乗ったり、一緒にお風呂に入ったりプールに行ったり、追いかけっこしたり、普通の生活に戻ることのが一番なんだ・・・

そう考えられるようになり、担当医に伝えるまで、3か月ほどかかりました。

医師に手術決断を伝えると、家族説明するので予約を取るということになりました。

決断してからの日程は早かったです

6月初旬に決断 子どもの夏休み中に手術予約をお願い。
7月に入ってから術前検査
・心電図、胸部レントゲン
・頸部レントゲン(環軸椎亜脱臼している為、長時間の麻酔の姿勢に耐えられるかの確認)
・腰部レントゲン(腰椎圧迫骨折している為、確認)
・肺機能検査(フローボリューム)
・血液検査(血栓が出来やすいか 他)
・各検査結果揃ってから、家族説明
・他、電話などで手術日、ベッド予約確認

手術前はこんな感じだったと思います。検査代、覚えていない・・・領収書は確定申告で提出してしまった。

半年経って忘れかかってる…
1万円は超えたかな…?
<頸部・腰部レントゲンは個人の状態により撮るものと思われます>

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